新体制、活動再開に際して

なにかにつけて慌ただしく流れる『時間』という概念は、2017年になって劇的に、そして激的なまでにその速度を上げているらしく、その加速はとどまることを知らないようだ。みんなはどうかわからないけれど、ぼくはそうなんだよ。激流に溺れまいと必死にもがいている人間を意にも介さず、時はすさまじいスピードで進んでいて、気がつけばぼくは23歳になろうとしている。時間の野郎ってのはどうしていつもこうなのか。イノシシの子供だってもっと理性的に動いているはずだぜ。

去年、ぼくははじめて自分のバンドを作りたいと思い、1年かけてメンバーを集めた。
メンバー集まったね、曲をいっぱい作ったね、アー写も撮ったね、レコーディングもしたね、インターネット関係も諸々固めたね、ライブもしたね、そしたらボーカルとベースがいなくなっていたね。これからって時だったね。嘘ヤン!
すべてが凄惨に吹き飛ばされた爆撃地跡には、ぼくと、最初期から在籍していて一緒に曲作りをしてきた盟友・篠原だけがぽつんと佇んでいた。
そのまま眼をつぶってどこか暖かくて涼しい場所に身を移すのはとても楽ではあったけれど、ぼくと篠原はふたたびバンドを立て直すことを選択した。

そんなわけでこの度、新しいボーカルとして流風.が加入しました。

清前期型辮髪の、強面な優しいお兄さんからの紹介、とだけ。
彼女のパーソナリティについてここで多くを語ることはしない。だって照れくさいジャン!とっても強い子だな、と勝手に思っている。あとはみなさんが実際に見て観て聴いて話してたしかめてください。

ボーカルが変わるというのはつまりバンドのアイデンティティが大きく揺らぐということで。
バンド名については「変えて、新規結成の体にした方がよい」という意見もあった(特にぼくは変えることを望んだ)けれど、『共鳴圏内』という名前は継続されることになった。旧体制から楽曲も引き継ぎ。
実は『共鳴圏内』の名付け親はなにを隠そうぼくなのだけれど、正直少し前まではこの名前に納得してなかった。だって、あまりにもかっこよすぎるジャン! 主人公っぽさがすごい、隙がなさすぎる。
ただ、篠原の強い希望により、『共鳴圏内』という名前は続いていくことになった。彼には『共鳴圏内』という名前に対する強い意志があったのである。ぼくと流風.は、篠原の「今後もこの名前でやっていきたい」という熱弁を受けて、「その熱意、しかと響いたぜ......!これでいこう」と頷いた、という感じ。あまり気に入っていなかった名付け親のぼくだけれど、篠原の言葉を受けて「この名前でいってもいいな」と思えたし、自信が持てるようにもなった。

そんなわけで、リブートしていくよ。
あえて変えなかった共鳴圏内という骨格に、新しいエンジンであるところの流風.が様々なエッセンスを注入してくれるのは、これからとても楽しみ。というか、その楽しさはすでに感じていたり。
そんなわけで、ぼくたちは大きく変わりました。ぜひライブに遊びにきてください。デモ音源も作りましたので。

どうぞこれからもご贔屓に。

2017年7月1日 岡村"アヤスミ"綾純